「ピクタネット」には、お手本に沿ってパズル的に解いていく「ピクトアカデミー」と、決められた数の図形でお題を表現する「ピクトスタジオ」があります。
「ピクトアカデミー」では、最初は「図形の集まりが何か意味のあるイラストに見える」という面白みから始まって、レベルが上がるほどに「このかたち、こう重なっているのか!」という気づきが得られる問題にステップアップしていきます。
日常の中でも、「元からそう見えるかたち」という捉え方から解像度を上げて、「実は◯と△でできてる!」といった発見を楽しんでもらえるような、図形に対する感性を育むものでありたいという思いが込められている教材です。
「ピクトスタジオ」では、お題は言葉だけで提示されます。
保護者の方向けに、ワンダーギャラリーでは以下のように作品例を掲載していますが、作品例の通りにならないといけないといった趣旨のものではありません。
例えば「いぬ」であれば、作品例では全体像を描いていますが、正面から見た犬の顔だけを描いていてもそれも表現のひとつです。
犬の全体像を描いた作品
犬の顔を描いた作品
「おでん」と言われて、串に刺さったおでんを連想する子もいれば、鍋に入った様子を描こうとする子もいることでしょう。
そうしたバリエーションも、「自分がどう描きたいか」の多様性の豊かさのあらわれとして、喜ばしいものであると私たちは考えています。
「自分にとってどう見えたか?」を表現する過程で、他の人から見れば思いもよらないものができることもあります。もしお子さまが一見よくわからないものを表現していても、お題と実際に似ている似ていないに関わらず、「こう見えるんだね」というところを一緒に楽しんでいただけますと幸いです。
自分の表現が誰かに受け止めてもらえたということが、次の作品を作っていく意欲につながります。
意味を持たない抽象的な図形に、「見立て」で解釈を加えて命を吹き込む「ピクタネット」を、ぜひ楽しんでみてください。