2021.12.22

あれとこれで、どんなことがおきる!?「ケミーのじっけんマップ」で試してみよう!

Vol.ボンジュール (1月号) では、「化学」をテーマにした新しいアプリ教材「ケミーのじっけんマップ」が6歳〜(小学生)向けに登場します!今回の記事では、この教材で届けたい体験、教材の内容、取り組む際のポイント等をお伝えいたします。




この教材で届けたい体験

化学には、物質の性質が変化したり、組み合わせで全く別の物質が生じたりと、文字通り「化ける」面白さがあります。

「ケミーのじっけんマップ」は、「化学反応の試行錯誤で知を積み上げる面白さを味わう」というコンセプトで開発されました。

特に、「積み上げる」ことに関して、「できることが増えると、それまでの世界も違って見える→新しい組み合わせを試してみたくなる」という良いサイクルを回すことができるようにこだわって開発されています。

教材の内容

「ケミーのじっけんマップ」では、「そざい」と「わざ」を組み合わせて、スタートからゴールまでのマップを進んでいきます。



例えば、今回は「かいすい」から始まって、「アイス」にたどり着くには、どんな「そざい」と、どんな「わざ」が必要か?ということを考えながら進んでいくようになっています。

「かいすい」をあたためると?「しお」と「こおり」をまぜると?試していくほどに、「そざい」と「わざ」が増えていきます。

「マップ」という形式になっているのは、道標は示すけれど、「全然関係ないことやってみたら、どうなるんだろう?」という知的好奇心にできるだけ応えられる、寄り道を許容できるものでありたいという思いからです。

アイスを作ることが1つのゴールに設定されていますが、そこにたどり着くまでのステップはあくまで自分で考えるようになっています。「アイスを作るには何をどう組み合わせたらいいんだろう?」と、「そざい」と「わざ」を自由に組み合わせて実験していくことで、時にはゴールに近づき、時には思いがけない発見をする、「寄り道」も含めた旅を楽しんでみてください。

ゴールと直接関係がないものにも、「どうなるか?」という結果は用意されています。(「あたらしいはっけんはなかった」という反応も含みます。)




化学実験のシミュレーションを扱うアプリケーションは、子ども向けのものも含めて既に世の中に色々ありますが、①学問的な正確性、②子どもにとって身近であること、③「なぜそうなるか」の納得感のバランスをとるということにかけては、ワンダーラボの教材開発の知見がいきる余地が十分にあります。

デジタルならではの直感的な操作でありつつ、子どもが事前知識なしで楽しく取り組めて、実験の結果にもできる限り納得感のあるものを目指しました。

取り組むときのポイント

「手当り次第」からその次へ

最初は意味も考えずに手当り次第、あるいは同じことを繰り返しているようにみえる、ということもあるかもしれません。

そうした試行錯誤の中で、目的や意味を「自分で見出した」という実感が、それからの試行錯誤の原動力となるので、ある程度の寄り道回り道は見守ってあげてください。

どうしても迷っていたら、「あらたなはっけんいちらん」から、まだ試していない組み合わせを探して、試してみるように促してみるというのも一つのやり方です。

ゴールしておわり、はもったいない!

最短距離で答えを求めるという趣旨のものではなく、ゴールして即おわり!だとむしろもったいないとすら言える教材です。ものすごく速く終わっていたら、他の組み合わせをを試したときにも、ちゃんとどうなるかのリアクションがかえってくるといった趣旨のことを伝えてあげても良いかもしれません。

冬休みの家族の時間の過ごし方として、「じっけん」をリアルに試してみるのはいかがでしょうか?デジタルなシミュレーションと、「実際にやってみるとどうなるのか」の違いから得られるものは多くあります。(温めたり冷やしたりする際は、保護者の方が一緒に見守っていただけますと幸いです。)

「そざい」が化ける面白さ、組み合わせの妙を堪能できる「ケミーのじっけんマップ」を、ぜひ楽しんでみてください!