2022.05.19

「はねのあるガラクリン」をつくろう!エンジニアリング教材「ガラクタビルダーズ」紹介

Vol. シンチャオ(6月号)では、6歳〜(小学生)向けエンジニアリング教材「ガラクタビルダーズ」が登場します。

前回の「4ほんあしのガラクリン」に続いて、今回のお題は「はねのあるガラクリン」。何が新しくなったのか、どういった教育的意義があるかについて、この記事で紹介していきます。

「ガラクタビルダーズ」の教材の意義

「ガラクタビルダーズ」では、身近な素材を組み合わせて「ガラクリン」という作品を生み出します。
まずは「クリエイトガレージ」で素材と色の組み合わせを選んで、思い思いのガラクリンをつくってみましょう。
デジタルだからこそ発想したことを実行に移しやすく、「こうしたらどうなる?」という仮説と「こうなった!」という発見のサイクルを経験することで、創ること自体に対する好奇心・創造性を育みます。

また、速さを競う「レースアイランド」や、2つのガラクリンを組み合わせる「フュージョンシティ」なども用いることで、選択した素材による性質の変化を観察し、検証しながら試行錯誤する力も養います。

今回のお題「はねのあるガラクリン」では、身の回りにある素材を組み合わせると、まるで鳥のように動き出すアニメーションにもこだわっています。どのような仕草から「鳥らしさ」を感じるか、想像力が広がっていくきっかけとなれば嬉しいです。

「レースアイランド」でお届けしたい体験

作成したガラクリンには、それぞれのパーツに応じて「おもさ」「はやさ」「くうきていこう」といった値が設定されます。
どの部分がどこに影響しているのか?それぞれの値はどういった意味をもっているのか?ということを試行錯誤の中で探究する場として、「レースアイランド」があります。

お気に入りのガラクリンを連れて、レースに参加してみましょう。「より速く飛ぶ」というシンプルな目標を持つことが、「今度はこうしてみよう」と様々に実践してみることを後押しします。
レース用に調整したガラクリンをつくってみたり、「フュージョンシティ」でガラクリンを組み合わせてみたりと、やり方は様々あります。
それぞれの値について、チャンネル内で「こういうものだよ」といった具体的な説明はありません。それがどういったものか、想像し、自分で発見するプロセスを大事にしたいという考えからです。

例えば「くうきていこう」は、易しく言い換えることはしていません。単語としてそれを知らなくても、「値がこんなに大きいのになんで負けるの?」→「そういうことか!」という発見を楽しんでもらえたら、という思いが込められています。

もしお子さまに「『くうきていこう』ってどういうこと?」と聞かれたら、答えを提示してあげよう、というスタンスよりも、どうやって答えを見つけるかという過程を楽しめるようなヒントを出してあげてください。
例えば、「レースで速さをくらべてみよう」等、「くうきていこう」の値が大きいガラクリンと小さいガラクリンをそれぞれレースに連れて行って違いを観察してみるよう声かけをしてみるのもひとつのやり方です。

「ガラクタビルダーズ」は、新しいテーマで今後も登場していく予定です。想像力の赴くままに自分だけのガラクリンをつくってみてください。