2022.08.25
爆発で生まれるエネルギーで「発掘」してみよう。「テクロンとひみつのけんきゅうじょ」テーマ「発掘」紹介
Vol.ムラホ(9月号)でのサイエンス教材「テクロンとひみつのけんきゅうじょ」のテーマは「発掘」*。
爆発で生じる力を「発掘」という目的に合わせて活用し、効率的にブロックをこわしていきます。今回の記事では、この教材の意義、より学びが深まるポイント等をお届けします。
*昨今の世界情勢を鑑みて、開発中に「爆発」から「発掘」にテーマとデザインを変更いたしました。
爆発から生じる大きなエネルギーを制御することの面白さ
爆発を起こすことで、「物が勢いよく飛ぶ」「物が破壊される」「崩れる」といった現象が起きます。
例えば暮らしに関係のある「爆発」としては、ビル等の解体等があります。
ビル解体では、周りに影響が及ばないようにするために、爆弾をどこに設置し、どのような順序やタイミングで爆破させるかをしっかり考えて行います。
爆発が起きる場所やタイミングによって崩れ方が大きく変わることの面白さを、今回の「発掘」で味わってもらえたらと思っています。
アプリだからこその自由に試せる環境で、色々な崩し方を発見し、工夫してみてください。
それらを通して、物の重心のバランスの不思議、爆発の化学エネルギー→熱エネルギー→運動エネルギーの変換の仕組み等にも興味が広がっていくきっかけとなれば嬉しいです。
できるだけ多くのブロックをこわすには?「じっけん」でのポイント
「けんきゅう」で爆発から生じる力の活用方法やシャッター(爆風を遮り、運動エネルギーの伝達を止める)の使い方を体験したら、「じっけん」でできるだけ多くのブロックをこわすのに取り組んでみましょう。
「じっけん」で使える道具は3種類あり、一度に置ける道具は3つまでです。
制限の中で工夫し、それぞれの特徴をいかす配置を試行錯誤することで、問題解決力が育まれます。
「じっけん」では、ブロックが左から右に流れていくので、爆発のタイミングを見計らうことでスコアが変わります。
とにかく連打して爆発させ続ければよいというものではなく、積まれたブロックを適度に崩して、一気にまとめてこわすためにはどうするか、といったところまで工夫できるとより楽しめます。
一部の道具は動かすことができますが、「動かす操作がうまくなる」こと自体を目的としているわけではありません。
配置や爆発のタイミングといったアイデアを工夫することを目指しています。
「ここが崩れたらどう連鎖していくんだろう?」と気になった時に、さっと動かして爆発させてみて、次の探究につなげていくのもおすすめです。
お子さまへの声かけポイント
「けんきゅう」のステージ10はお子さまから「これどうやるの?」と聞かれやすい問題かもしれません。
右の3つの爆弾は、タップすると爆発させることができます。
右の3つの爆弾は、タップすると爆発させることができます。
しかし、「どれを爆発させるか」と「いつ爆発させるか」をそれぞれ考えないと目的の場所まで爆発が連鎖しません。
「とりあえず爆発できるものは最初に全部押す」というやり方だと、「時間差で爆発させる」という発想までいたらないことがあります。
お子さまがここで迷っていたら、「上の2つの爆弾の、どちらかを使ってブロックを倒してみよう」と、順番を意識できるような声かけをしてみるのもおすすめです。
以上、「テクロンとひみつのけんきゅうじょ」のテーマ「発掘」の紹介でした。
「テクロンとひみつのけんきゅうじょ」では、今後もまた違ったテーマで様々な現象の面白さにふれる体験をお届けしていきます。楽しみにお待ちいただけますと嬉しいです。