「考えることが楽しい」と感じる問題にたくさん触れてほしい
(川島)
弊社が開発している通信教材「ワンダーボックス」では、子どもたちが考えることが楽しい!と感じられるように教材を開発しています。
トイ教材「カラコロキューブ」の中に収録している「カラコロモンスター」は、6色4つのキューブを組み合わせ、アプリと連携して16個のモンスターを集める教材です。
この「カラコロモンスター」は、算数でいう「場合の数」という分野において、とても最適なアプローチだなと感じています。
(高濱)
中学入試において、例えば立体問題などはパターン化して解かせることで、苦手な子どもでも解けるようになります。ただ、「場合の数」だけは、とことん差がつく分野です。本当の頭のよさは「場合の数」ででるなと感じています。
考える力の肯定感を育むには「これもあるぞ!これもあるぞ!」と考えることを楽しみながら取り組むことが大切です。それがまさにできる教材だなと思います。
(川島)
もう一つ、私が開発に携わったアプリ教材「ケミーのじっけんマップ」は化学実験をテーマにしています。
草と粘土と砂という限られた素材(手持ちの道具)を使って、コップと茶碗を作るという課題に取り組みます。「これとこれを組み合わせたらどうなるか」を考えて試しながら、「?」の部分を明らかにしていきます。
試行錯誤する中で、目的のものを目指したり、寄り道の実験を楽しみながら考える力を育むことができます。
(高濱)
「手持ちの道具でなんとかしたい」という子どものモチベーションを作るのは大人の仕事ですが、なかなかその動機を子どもへ与えることは難しいですよね。まさにこの教材は具体的な方法だと思います。
できれば、ご家庭で実際に作ってみるといいですね。汚くても形にしてみると本当にわくわくしますから。
※ファミサポ記事でもご自宅で実験するときのヒント動画を紹介しています。参考にしてみてください。
考えることが好きになった理由
(川島)
私が考えることが好きになった理由は、父方の祖父は将棋、母方の祖父は囲碁が好きだったんですね。小学校低学年のときは興味を持たなかったのですが、「おじいちゃんがこんなにハマっているものは、どんなところが楽しいのかな?」とずっと思っていました。
その後、高学年になって、面白みが理解できるようになりハマったのですが、その経験から「大人が楽しむ」というのも大切だなと思います。
(高濱)
そこで大事なのは感想戦ですね。「どうしてそうしたのか」必死でやった勝負だからこそ、子どもたちに食い込むんですね。
やりっぱなしにしない。これが大人にできるいい環境づくりの一つです。