2023.06.23

「先を見据えた上で、意図のある工夫をする力」を育むエンジニアリング教材「ポルトのほしさがし」紹介

今月号は、6歳〜(小学生)向けのアプリ教材「ポルトのほしさがし」が登場します。
「ポルトのほしさがし」は、「先を見据えた上で、意図のある工夫をする力」を育むことを目的としたエンジニアリング教材です 。

今回の記事では、「この教材で実際に何をやるのか」「どんなところにサポートが必要な場合があるか」について紹介していきます。



この教材でどんなことをするの?

ポルト(キャラクター)がゴールできるように、図形を切って条件に合う図形を作ります。 


この問題を通して、「ゴールまで行くにはどんな形が必要か?」を自分の頭で考える課題解決力や、多角形の分解や直線への理解といった図形センスを育むことができます。

例えば、図形を使う箇所が2つある場合、片方の都合に合わせるともう片方で進めなくなる、ということが起こりえます。

片方の穴は塞げたが、もう片方の角度が急すぎて登れない

「ゴールまで行く」という課題を、「片方の穴を塞ぐ」や「登れる坂道を作る」といった細かな課題に分解し、両方を解決できる形の兼ね合いを考えるところに、この教材の面白さがあります。こういったプロセスの中で、「先を見据えた上で、意図のある工夫をする力」が育まれていきます。

課題を解決する方法は、ひとつだけではありません。一度クリアしたステージでも、「こんなやり方はどうだろう?」と、様々なアプローチを試してみるのもおすすめの遊び方です。

例えばこのステージは、クリア(ゴールまで行く)は簡単ですが、一度に全部の「光の結晶」を集めることはできないようになっています。

どの「光の結晶」を取ったかという状況が保存されます。全部取るには、何度もやり方を変える必要があります。

何度も挑戦しながら「この光の結晶を取るには、こんな図形が必要だな」と臨機応変に考えていくことを通して、思考力が育まれます。

「どうしたらいい?」と聞かれたら。保護者の方にサポートをお願いしたい点

1.切った図形を動かすとき→ドラッグ&ドロップの操作のサポートを。

切った図形はドラッグ&ドロップで配置します。

ドラッグ&ドロップの操作は、慣れていないと難しい場合があります。つまずいていたら、「こうやると動かせるよ」と実際に見せてあげてください。
切り方はお子さまが考えて、操作は手伝ってあげる、という分担をしても問題ありません。

2.解けなくて、置き方の工夫だけに時間を費やしているとき→「どう切るか」を考えるきっかけになる声かけを。

6〜8歳ごろの年代の子どもは、目の前のものに集中するのはもともと得意です。「どう置くか?」に集中しすぎて、「どう切るか?」を考える余裕がない場合があります。この教材は、「どう切るか?」を考えることに意義があるので、「これは、ななめに切ったらどんな形になるのかな?」というように、考えることを楽しく後押しできる声かけがおすすめです。


以上、「ポルトのほしさがし」の紹介でした。
この教材はまた使われる図形やステージを新しくして登場する予定ですので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。