2024.06.25

自分の感じた「そっくり!」を言葉にしてみるアプリ教材「そっくりさがし」紹介

「そっくりさがし」は2枚の写真の「そっくり」を探す教材です。

保護者の皆さまからも「親子で楽しんでいます」「子どもの発想や着眼点の自由さに驚きました」とのお声をいただいている人気の教材です。今回は、「そっくり」を探すことの教育的な意義と教材のこだわりについてご紹介いたします。

親子で取り組む際のポイントについてもこちらの記事で取り上げているので、あわせてお楽しみください。


自分の感性で「そっくり」と思ったものを言葉にする

「そっくりさがし」では、一見全く異なる2つの写真について、まるで「イメージの因数分解」をするかのように、様々な切り口で抽象化する経験を楽しみながら積むことができます。

抽象化して共通項を見つける経験は、他者に自分の考えを伝えるコミュニケーションにおいて大事な力を育みます。

例えば、下記の画像のお題「ピザ」と「CD」では、「どちらもまるい」という写真の具体的な共通項や、「どちらも台にのせる」といった動作に着目したときの共通項等、何に焦点をあてるかで色々な発見があります。



それでは、「そっくりさがし」のお試しとしてこの2つの画像の共通点を探してみてください。



▼解答例を見る

何が「そっくり」と感じるか、それをどのように言葉で表現するか、に定まった正解はありません。こういった表現活動をカバーする教材として、「そっくりさがし」はワンダーボックスの中ではアート教材に分類されています。

自分の意見を簡潔な回答にまとめようとすることは、自分の考えを言語化する練習になります。
子どもは言語化する力よりもイメージする力の方が先に発達している場合が多いので、イメージはできているけど、言葉にするには時間がかかることもあります。「そっくりさがし」は制限時間内に答えるといったものではないので、自分のペースで楽しめます。

ステージ1〜4まで、それぞれ違ったテーマが用意されており、毎月14日にテーマが更新されます。ステージ1は入門編といった位置づけにありますが、写真を見て興味があれば、どのステージから始めてもOKです。どれか1つのステージをクリアすると、ステージ4が解放されるようになっています。


ひとつのテーマに、10回までこたえを送ることができます。(※ステージ4のみ20回)
こたえを送るほどにポイントが蓄積され、ポイントに応じてバッジを獲得できます。バッジは、特定のものがもらえるまでやらくてはいけないといった到達目標ではなく、「これだけ取り組んだんだな」という記念品として楽しんでみてください。

「そういう視点もあるのか」にふれる「ボーナスワード」

それぞれのお題には「ボーナスワード」が設定されており、ボーナスワードと同じこたえを送った場合、いつもより多めにポイントがもらえます。



こたえを一定の回数送ると、ボーナスワードの一覧を見ることができます。(ボーナスワードを見た後には、その問題でこたえを送ることはできません)

ボーナスワードは「こんな考え方があるのか!」という良い意味での刺激となるように公開されています。ボーナスワードをいくつあてることができた、といった評価を目的としているわけではありません。

ボーナスワードを見ること自体はまったく悪いことではないので、考え方のヒントがほしいなと思ったら、そのときに見てしまっても大丈夫です。

よくあるご質問と回答

Q1. 子どもがボーナスワード*をあてられません。どのようにサポートするのが良いですか?

*特定のワード(ボーナスワード)は通常よりも得点が高く設定されています。

A1. 
ボーナスワードをあてよう、ということよりも、自分の視点で表現することを大切にしてあげてください。お子さまがみつけた「そっくり」について、「たしかに◯◯だね」「こういう風に見えたんだね」と、そのままを承認してあげる声かけをお願いします。

ボーナスワードは「こんな考え方があるのか!」という良い意味での刺激となるように公開されています。

ボーナスワードを見ること自体はまったく悪いことではないので、考え方のヒントがほしいなと思ったら、そのときに見てしまっても大丈夫です。

Q2. ひらがながまだスラスラ読めないので、文字の入力が満足にできません。
A2. 
特にジュニアコースのお子さまは、文字の入力のサポートをお願いいたします。
「問題を解きたい!」という意欲があるのに入力がハードルになっている場合は、代わりに入力してあげる方が、考える時間をより良いものにできます。


お子さま自身の「自分で入力したい!」という思いが強い場合は、そのまま見守ってあげるという関わり方で大丈夫です。自分で入力する場合は、最初のステージ1だけなんとかできた、という進度でも問題ありません。

教室こぼれ話

この教材を開発するにあたって、ワンダーボックス開発チームが主催する研究授業で、実際に子どもたちに「そっくりさがし」をやってもらいました。

子どもたちにとっては、手を挙げてみんなの前で自分の考えを発表するドキドキの瞬間です。

ある時、目を輝かせて手を挙げた子が「どちらも地球にある。」と堂々と発表しました。その後の授業で、どんなお題にも通用する解答としてこれが少しの間流行したのは言うまでもありません。ひとしきりみんなで面白がったあとは、自然と誰も言わなくなりました。



以上、アート教材「そっくりさがし」の紹介でした。
これからもお題を変えて登場していきますので、楽しみにお待ちください。