今月号はエンジニアリング教材「ガラクタビルダーズ」が登場します。
今回のテーマは「およぐガラクリン」。
今回の記事では、「『ガラクタビルダーズ』がどんな力を育むのか」、「取り組みのヒント」等についてお届けします。
身の回りにあるもので、「こんな生き物がいたら…」の想像力を広げてみよう
「ガラクタビルダーズ」には3つのエリアがあります。
「クリエイトガレージ」では、身近な素材を組み合わせて「ガラクリン」という作品をつくります。
「クリエイトガレージ」では、身近な素材を組み合わせて「ガラクリン」という作品をつくります。
好きな素材と色を組み合わせてガラクリンを作ります。
まずは「このかたちが面白い」「この色が好き」から始めて、次第に「水の中の生き物らしさ」「装飾のこだわり」を楽しむことで感性を育みます。
デジタルだからこそ、「ここをこうしてみたい!」という発想をすぐ試せて、「こうしたらどうなる?」→「こうなった!」という良いサイクルをどんどん回していくことができます。
身近な素材が組み合わさって、魚のような生き物になる面白さを感じてみてください。
選んだ素材に応じて、それぞれのガラクリンには「おもさ」「きようさ」「みずのていこう」といったパラメーターが設定されます。どの素材がどの要素に関連性があるか試行錯誤する過程で、思考力が培われます。
レースやフュージョンといった要素は、選択した素材による性質の変化を観察し、検証するための実践の場として設けています。
例えばレースアイランドでは、自分と相手のパラメーターを比較し、実際にどちらが速いか実践してみます。
フュージョンシティでは、2つのガラクリンから、パラメータと素材を引き継いだ新しいガラクリンを作り出します。
「子どもの作品へのリアクションは?」「どこまで教えてあげればいいの?」一緒に取り組む際のQ&A
Q1.子どもが「見て見てー!」と作品を見せに来たとき、何かうまいこと言ってあげなきゃ…と思ってしまいます。何と言ってあげればよいでしょうか。
A1.保護者の方がただ見てくれたこと、あるいは見たままを言葉にしてくれたことだけで十分な承認になります。
自分だけのものづくりの世界に没入したいという子もいれば、できたものを見せるだけで満足という子もいます。
Q2. 子どもに「レースで勝てない!教えて!」と聞かれたときに、保護者としてどれくらい教えてあげればよいか迷います。
A2.考えるヒントを出してあげるのがおすすめです。
例えば、次のような3つのステップでどんな声かけができるかを紹介します。
①まずは、レースにトライ!レース前のパラメータをメモしよう!
「パラメータの大小がどのように影響しているか」をお子さま自身が試行錯誤することがレースの醍醐味です。
レースをスタートする前にでてくるパラメータをチェックしましょう。
メモをとったり、スクリーンショットをとるのもおすすめです。
②レースの結果をうけて、対戦相手とのパラメーターの違いを観察してみましょう。
このとき、「水の抵抗ってなんだろう?小さい方が勝てるかな?」といったように、各パラメーターを大きくするのが良いのか、小さくするのが良いのかをお子さまと一緒にイメージしてみることがポイントです。
③レース結果を踏まえたガラクリンを作り、レースに再チャレンジ!
パーツを選ぶときに、そのパーツがどんなモノなのか、重さや形などに注目して考えてみると選ぶポイントが分かりやすくなります。
「卵パックにすると軽くなるかな?」
「とがっているパーツの方が、水の抵抗が小さいかも?」
ヒントを出すのはとても大変なことで、保護者の方のお力をお借りしますが、ヒントをもとにお子さま自身が検証することで発見の喜びを感じられます。
よろしければ、ご参考ください。
以上、「ガラクタビルダーズ」の紹介でした。
「ガラクタビルダーズ」はまた新しいテーマで再登場する予定なので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。