2022.10.13

かたちを試行錯誤して課題解決力を育むエンジニアリング教材「ピクトロボ」紹介

はじめてボックスには、4歳〜(年中・年長)向けにエンジニアリング教材「ピクトロボ」があります。
この教材での「エンジニアリング」とは?教材の中身は?についてご紹介いたします。


この教材での「エンジニアリング」とは?

エンジニアリング(工学)は、科学技術を人の役に立つように応用していく学問です。「ピクトロボ」は、「まずやってみて、何が良くて、何がいけなかったかを実践から学習していく」というプロセスを、エンジニアリングの基礎として体験してほしいという思いから、開発されました。

4歳〜(年中・年長)の年代の子どもたちにとっては、「自分で作ったと思えること」「動かして、試してみた結果が視覚的にわかりやすいこと」が大事であると考え、「自分で描いて、自分で動かして、設計を楽しんでいく」というコンセプトで「ピクトロボ」はつくられています。

「ピクトロボ」ってどんな教材?

「ピクトロボ」では、自分で描いたドット絵の「ロボット」をつかって、困りごとを解決していくというストーリーで進んでいきます。
はじめてボックスでは「おそうじロボット」という設定ですが、この設定も順次変わっていきます。


それぞれのおうちに入ると、「みずをふきとって!」「かみふぶきをあつめて!」といった課題を提示されます。それを解決するには、どんなかたちのロボットがいいか?を考えながら、ドット絵のロボットをつくっていきます。


「とりあえずロボットを動かしてみる」という段階から、「このすきまに引っかかってしまったから、次はどういうかたちにしようかな」と工夫していく段階に自然に移行できるよう、ステップが設計されています。


「はやさチャレンジ!」と「とくてんチャレンジ!」

3つの家で問題を解決すると、画面下に「ひろば」が追加され、「はやさチャレンジ!」と「とくてんチャレンジ!」に挑戦できるようになります。

画面下が「ひろば」です。
ここではスコアというわかりやすい目標があります。


はやさチャレンジ」ではできるだけ短時間で地面をきれいにすることを目指します。

「一度に広範囲をきれいにできて、それでいて隙間にひっかからないかたちは?」「どんなルートで動けば効率的か?」といったことを自然と考えるようになります。


とくてんチャレンジ」では、30秒という制限時間の中で、きれいにできた場所に応じて得点が決まります。

とにかく大きなかたちが有利かと思いきや、みつばちに当たると減点されます。

草の刈り残しを減らしつつ、みつばちを避ける小回りの良さを備えたかたちを考えることに楽しさがあります。


これら2つのチャレンジでは、ロボットのドット数が増えてより細かくかたちを設計することができます。これまでの経験をいかして、様々なかたちを試してみてください。

「ピクトロボ」で届けたい体験

大人からすれば、それぞれの問題で求められているかたちをすぐ想像できてしまうかもしれません。それにお子さまが想定より長い時間をかけていると、どうしてそうなるの?と言いたくなるときがあるかと思います。

ですが、「自分の手でやってみる」「自分のこだわりを一旦通してどうなるか体感する」という体験こそが、この教材でお届けしたいことです。

ピクトロボは、子どもたちが自分で試行錯誤できるように工夫をしています。

「きれいにできたか」自体ではなく、そのために自分なりのやり方を探すことに意義があります。


子どもたちが自分で自由に試して見つけるプロセスの中で、知的なわくわくが生まれます。「ピクトロボ」を通して、自分で考えて何でも試してみることをぜひ楽しんでみてください。