今月号のエキスパートコース向けのアート教材として「めいがのもりのコラトリエ」をお届けします。
「めいがのもりのコラトリエ」って?
「めいがのもりのコラトリエ」では、 毎月のお題に沿って、名画を使ってコラージュ作品を作ります。今月号ののお題は「もり」です。以下の3つの手順で、段々とステップアップしていきます。
①絵の中の好きな模様を探して、ちょうに模様をつけてあげる
②絵を好きなかたちに切り取って組み合わせて、「もりのいきもの」に見立てる
③「もりのいきもの」を自由に配置して、物語のある「もりのせかい」を作る
①ちょうに模様つけ。好きな模様を見つけるという、名画を別視点から観察するステップから始まります。
②絵を好きなかたちに切り取って組み合わせて、「もりのいきもの」に見立てます。
③「もりのいきもの」を自由に配置して、物語のある「もりのせかい」を作ります。
名画の一部を切り取って組み合わせる試行錯誤の過程を通して、 形や重なりの偶然性によって新たな発見が生まれ、発想が広がっていくことを体感するとともに、創造性を引き出します。
名画を素材として捉えることで、色彩や質感を味わいながら、様々な視点から観察する経験を自然と重ね、感性を育みます。
森の中の自分だけの秘密基地をイメージした「アトリエ」で、決められた正解のない創作活動をぜひ楽しんでみてください。
「びじゅつかん」に作品を飾ろう
作品は、自分の「アトリエ」だけでなく「びじゅつかん」に展示することもできます。 他の人の作品を見て「ここを切り取ったのか!」と新しい観点にふれることで、作品のアイデアが生まれる かもしれません。
作品の情報には、素材になった絵画について創作や着目点のヒントになるようなコメントが添えられています。ここで素材をもらうことで、その素材を自分も使えるようになります。
名画を鑑賞するというと大げさかもしれませんが、自分のコラージュ作品で使ったものとして接点ができている状態で、絵画をより身近なものとして楽しめます。
集めた素材は「アトリエ」の2階で、「そざいしゅう」として一覧で確認することができます。 それぞれの詳細情報と、その背景についてちょっとしたコメントも用意されているので、名画をより深く知るきっかけとしてぜひ活用してみてください。
「びじゅつかん」や「アトリエ」に展示された作品を、お子さまが「見て見て!」と持ってきたら、 作品の巧拙というよりは「自分なりにどんな世界を表現しようとしているか」について言葉にして伝えてあげるのがおすすめです。
見たままを言葉にしてあげるだけでも、作品へのフィードバックが次の作品づくりを後押しします。
「この絵の、この色が素敵だな」「ここを切り取ると、こういう風に見えるのか」といった小さな偶然の発見を積み重ねていくことが、 「なぜ自分はそう感じたか」といった内面の掘り下げや、絵を見ることで生じる体験の豊かさにつながります。
「めいがのもりのコラトリエ」を通じて、自分の感性を感じ、「自分なり」を楽しむ体験をお届けしていきます。