サイエンス教材「テクロンとひみつのけんきゅうじょ」のテーマ「弾力」の教材の意義を解説していきます。
テーマ「弾力」では、発射されたボールが板に当たって弾む様子を通して、弾力や運動エネルギーにまつわる現象に親しむことができます。
「教材でどんな力が育まれるか」「『じっけん』での試行錯誤のヒント」についての解説を、ぜひ教材の取り組みにご活用ください。
「ボールを的に当てるには?」という試行錯誤を通して、物理現象に親しむ
この教材では、「ボールをかべにぶつけると、はねかえる」「はねかえるのを繰り返していると、はねかえる高さが段々低くなってくる」という現象を通して、「弾力」「運動エネルギー」についてアプリで感覚的に学ぶことができます。
ボール遊びは身近な遊びですが、日常生活ではどこにでもボールをぶつけるといったことはできません。アプリの良さは「手軽さ」にあります。ボールがはねかえる板の位置を調整して狙ったところにボールをあてるといったお題を通して、お子さまの「こうしてみたら、どうなるんだろう?」という好奇心が引き出されます。
「テクロンとひみつのけんきゅうじょ」で取り組める3つのゾーン「けんきゅう」「じっけん」「かいはつ」についてそれぞれ解説します。
「けんきゅう」では、「ボールを的に当てよう」という思考力問題に挑戦できます。全部で12問ありますが、全部取り組まないといけないというわけではありません。「けんきゅう」をある程度進めると「じっけん」「かいはつ」が解放されます。
「けんきゅう」を通して、板・シャッターといった道具の使い方に慣れたり、ボールを思い通りのところへとばすためのコツがなんとなくわかったりといった経験を積んで、「じっけん」「かいはつ」での学びに役立てることができます。
「じっけん」では、自分で板の配置を考えて、60秒という制限時間の中でできるだけ多く的を壊す「ばむばむターゲット」と、ブロックを壊して絵を完成させる「ばむばむぬりえ」に挑戦できます。
「じっけん」では、自分で板の配置を考えて、60秒という制限時間の中でできるだけ多く的を壊す「ばむばむターゲット」と、ブロックを壊して絵を完成させる「ばむばむぬりえ」に挑戦できます。
最初は、ただなんとなく板を並べてみただけでも、「的にあたった!」という達成感が得られます。どんな工夫ができるか知りたいという方向けに、この記事の次の章で試行錯誤のコツについて解説しています。
「かいはつ」では、自由に道具を配置することができます。お子さまの「やってみたい!」を何でも試せる場として活用してみてください。全部一から自分で作っても良いですし、あらかじめ道具が配置されたテンプレートをまず触ってみるのも良いでしょう。
「かいはつ」でお子さまが作った作品は、保護者ページのワンダーギャラリーにも保存されます。
できるだけたくさんの的にボールを当てるには?「じっけん」でのポイント
「じっけん」での試行錯誤をより楽しむコツについて解説していきます。
①的やブロックの配置の変化に対応する
表示されている的やブロックが壊れると、次のものが出てきます。
板を配置して「スタート」を押して始まってからも、板をドラッグ&ドロップで動かすことができるので、例えば「ばむばむターゲット」なら得点の高い的を優先して狙うといったこともできます。
角度は始まってからは調整できないので、違う角度をいくつか準備しておくのがおすすめです。
②ボールを当てにくい位置を意識する
例えば、「ばむばむぬりえ」では、「いかに右上のブロックに届かせるか」が工夫のしどころです。「より高くはねさせるには、どこではねかえればいいか?」を考えたり、あえて「発射された向きに沿うように板を置いて高度を保つ」といったアイデアを試してみるのもよいでしょう。
他にも、「ボールが消えてしまう穴を板でふさいで、ボール同士でぶつかりあうようにする」といったやり方も、はね方が複雑になって予想できない面白さがあります。
「こうなると思ったけど、結果は全然違った!」という驚きも含めて楽しめる教材になっています。
以上、「テクロンとひみつのけんきゅうじょ」のテーマ「弾力」についての解説でした。
「こうなるのか!」にたくさんふれられて、「こうしてみたい!」を自分の手で自由に作り出せる「テクロンとひみつのけんきゅうじょ」を、ぜひ楽しんでみてください。