2024.06.25

勝ち負けのある遊びの経験を、子どもがうまく受け止めるには?教育現場のプロにきいてみた

「たいせん!ボードゲーム」は遊びの中で客観性・論理性・戦略的思考を育むことができる教材ですが、勝ち負けがあることで子どもが負けて悔しがり、泣いてしまうこともあるかと思います。
そんな時、どう対処すればよいか悩むことはありませんか?
ここでは、弊社で教育現場経験のある社員からの知見を持ち寄った、家庭での対処法をお伝えします。


泣いてしまった!そんなときにお子さまに伝えてあげたいこと

・ 子どもの気持ちに共感する


まずは、子どもの感情に寄り添うことが大切です。子どもが泣いている時には、「悔しかったね〜」と声をかけて、その気持ちを受け止めてあげましょう。自分の気持ちが理解されることで、子どもは安心し、心が落ち着きます。

・ 悔しさの前向きなとらえ方を伝える


負けたことによる悔しさは、子どもが本気で取り組んでいた証拠です。「悔しい!と思うのは、たくさん考えて本気で向き合ってたからだね。」と伝えることで、その努力が認められたと感じるでしょう。

泣き止まないときは、こんなアプローチも

泣いている子どもを無理に泣き止ませるのではなく、落ち着ける環境を整えてあげましょう。

例えば・・・

  • 静かな部屋に移動させる(テレビや音楽などの刺激が少ない場所)

  • 椅子に座らせるか、布団にもぐるなど1人で隠れるところができる場所

  • 冷たい水や麦茶を飲ませる

  • 背中をさすったり、抱き寄せたりする

こうした方法で子どもを落ち着かせることができます。

落ち着いてきたら、一緒にやってみよう



・ 一緒に次の戦略を考える


次の戦略を一緒に考える時間を持つのも良いでしょう。「次、〇〇の番だったらどうする?」や「こういうときはこうするのがポイントかもね〜」と問いかけることで、子どもと一緒に考え、ゲームのコツを教えることができます。

・一緒にゲームに挑戦する


保護者もゲームに関心を持ち、一緒に挑戦することで子どもの気持ちを切り替えることができます。「お父さん(お母さん)も挑戦してみてもいい?ルール教えてくれる?」や「どうすれば勝てそうか、一緒に研究してみようか!」と声をかけてみましょう。

保護者としては、毎回同じような状況で泣かれてしまうと、「練習して強くなればいいのに」「負けて泣くなら、やらなきゃいいのに」と思うかもしれませんが、まずはそういった言葉を『ぐっと飲み込む』ことが大切です。励ましや認める言葉は、すぐに届かなくても、じんわりと子どもの自信の土台となります。

例えば「けんきゅうのへや」の進捗やコンピューターのレベル1には勝てるなど、やったことを確認しながら認めてあげるといったことからはじめてみましょう。

「たいせん!ボードゲーム」には一人用の練習モードがあり、その中に「コンピューターとたいせん」と「けんきゅうのへや」があります。

以上、「たいせん!ボードゲーム」をはじめとした勝ち負けのある遊びについての知見をご紹介いたしました。

お子さまの感情がたかぶって泣いてしまった時は、その感情に寄り添い、共感し、成長のチャンスとして捉えることもできます。保護者の方の温かいサポートが、お子さまの前向きな姿勢を育み、成長を支える大きな力になります。