この記事では、新しく登場するアプリ教材「ナゾロボ〜ナゾトキロボットファクトリー〜」について、「どんな教育的意義があるか」「実際に何をするか」について紹介していきます。
「ナゾロボ」の教育的意義
「ナゾロボ」は、「どんな状態になれば正解か」について自分で仮説を立てて、触りながら模索していく教材です。通常の教材であれば、例えば「ゴールまで行こう」といった目標が提示されますが、「ナゾロボ」では、言葉での具体的な指示は基本的にありません。
例えば上記の問題では、「光っているライトとそうでないライト」や「なんだか押せそうなボタン」という要素から試行錯誤して「ボタンを押して全部のライトを光らせる」という答えを導きます。
この教材の教育的意義は、「『わからない』を好きになる」ことにあります。
よくわからないものに対して、「わからない」「むずかしそう」「おもしろくなさそう」「やりたくない」「つまらない」ではなく、仮説を考える楽しみ、試行して仮説を検証する楽しみを知ることで、「わからないけどやってみたい」「わからないけどおもしろそう」と、わからないを前向きにとらえられるようになってほしい、という開発者の思いが込められています。
お子さまにとって、これからの学びの様々な場面で「既に自分がわかっていること」に接するよりも、「わからないこと」に接する機会の方がずっと多くあります。そんなときに、わからない状況でも自分で仮説を立てて答えを模索した経験は、新しいことに積極的に挑戦する後押しになります。
「ナゾロボ」で実際に何をするか
今月号の「ナゾロボ」では、なぞのボタンとなぞのライトが登場します。ライトを光らせると正解、という要素は共通ですが、「どうやって光らせるか」はそれぞれの問題ごとに異なっています。アイテムを実際に触ったり動かしたりして、「こうすれば、こうなるんじゃないか?」という仮説を立てて能動的に考えることを促すつくりになっています。
例えば、上記の画像のように、2つのボタンでそれぞれ縦横にライトを動かしたり、所定の数のブロックを特定の範囲に持っていったりと、「一見何をすればいいかわからないけれど、とりあえずさわってみれば何かしらの手がかりがある」といった問題になっています。
問題を解いていくとパーツが手に入り、徐々にロボットが完成します。徐々にできていくことで、「完成したらどんなふうになるんだろう?」とさらに問題を解きたくなる意欲を引き出します。
問題を解いていくとパーツが手に入り、徐々にロボットが完成します。徐々にできていくことで、「完成したらどんなふうになるんだろう?」とさらに問題を解きたくなる意欲を引き出します。
15問の問題を解くとロボットが完成します。ロボットが完成すると、 発展問題にも挑戦できるようになります。
以上、アプリ教材「ナゾロボ」の紹介でした。この教材はテーマを変えてまた登場する予定ですので、楽しみにお待ちください。