2024.12.25

「わからない」ことに仮説を立てて考える楽しさを体験できる「ナゾロボ」第二弾紹介

今月は、アプリ教材「ナゾロボ〜ナゾトキロボットファクトリー〜」に新規問題が追加された第二弾が登場します。この記事では、「どんな教育的意義があるか」「第二弾でどんな新しい問題が登場するか」について紹介していきます。

「ナゾロボ」の教育的意義

「ナゾロボ」は、「どんな状態になれば正解か」について自分で仮説を立てて、触りながら模索していく教材です。通常の教材であれば、例えば「ゴールまで行こう」といった目標が提示されますが、「ナゾロボ」では、言葉での具体的な指示は基本的にありません。


例えば上記の問題では、「光っているライトとそうでないライト」や「なんだか押せそうなボタン」という要素から試行錯誤して「ボタンを押して全部のライトを光らせる」という答えを導きます。

この教材の教育的意義は、「『わからない』を好きになる」ことにあります。

問題を解いていくとパーツが手に入り、徐々にロボットが完成します。徐々にできていくことで、「完成したらどんなふうになるんだろう?」とさらに問題を解きたくなる意欲を引き出します。

■「ナゾロボ」クリエイターからのコメント
「ナゾロボ」は、一見わからないことに対しても「おもしろそう」「まずはなにかやってみよう」と、子どもたち前向きに思えるようになってほしいという思いから誕生しました。私たちは、大人や子どもを問わず、初めて触れるものに対して「なんだかよくわからない」という理由で敬遠してしまうことが少なくありません。

そこで、「ナゾロボ」では、ルールや説明、装飾的なデザインやモチーフの使用を極限まで排除しました。シンプルなアイテムを触りながら仮説を立て、試行錯誤を重ねる中で、「わからないことに挑戦する楽しさ」を自然に体験できるように設計しています。一見不親切に思えるデザインには、子どもたちに「まずはやってみよう」と一歩踏み出すきっかけを提供したいという願いを込めています。

「ナゾロボ」が子どもたちの学びの可能性を広げ、新しい挑戦に向かう勇気を育む存在になれば幸いです。

どんな新しい問題が登場する?

最初の問題では、ドラッグ操作で左右に動かせるスライダーが登場します。

スライダーを触って、「動かせるんだ!」とわかる→「スライダーをライトの下にある四角の範囲に動かすとどうなるんだろう?」と仮説をたてるという流れを自然に体験できます。

次に、スライダーを使った発展問題も1問ご紹介します。
この問題では、ただ動かすだけではライトがつきません。「動かす速さが大事なのかな?」「実は他に動かせるものがあるのかな?」と試行錯誤してみるのもよいでしょう。この問題での正解は、「四角の範囲に入っているときだけ緑のボタンを押すことができるようになる」です。操作によって生まれる変化を観察し、手を動かしながら考える楽しさを感じられます。

スライダーの他にも、図形問題の要素をもったものや、マークを使った問題も収録されています。


以上、アプリ教材「ナゾロボ」の紹介でした。この教材はテーマを変えてまた登場する予定ですので、楽しみにお待ちください。