「テクロンとひみつのけんきゅうじょ」のテーマ「光」では、光の反射と透過の仕組みをわかりやすく抽出して視覚化しています。
実際に自分で反射板を動かしてみたり、「光の一部を反射して、一部を透過させる」特殊な装置(*)を使って光の軌道を観察したり、3色の「フィルター」を通したときの光の色の変化を試してみたりと、様々な現象を組み合わせてみましょう。
※光の一部を反射して一部を透過させる現象は、「片方からは鏡で、片方からはガラスに見える」いわゆるマジックミラーとして活用されています。
観察の中で得たふとした発見は、さらに物理的な現象への興味が広がっていくきっかけとなり得ます。
例えば、「緑と赤の光が混ざって、どうして茶色じゃなくて明るい黄色になるの?」という子どもたちの興味を引き出したいという思いから、光の混色の様子を教材の中に盛り込んでいます。
光の三原色と色の三原色は、色が「どう見えるか」に密接に関わってくる原理です。光の三原色はテレビやスマホの画面に、色の三原色は本や雑誌等あらゆる印刷物にと、身の回りでふれる機会も多いことでしょう。
(左光の三原色 (右色の三原色
「当たり前」が自分の中に構築されていない年代だからこそ、そうした経験が、学校で改めて科学法則を知識として学習したときの支えとなり、体験をともなった知識として蓄積されていきます。
ゴールと手順が決まっている入門編から、「何がしたいか?」を自分で考える発展編まで、その時々の興味に従って自由に探究してみてください。