ユーモラスなピコットくんを動かせる、スタンダードコース向けアート教材「うごけ!ピコット」。子どもたちに愛される人気アプリ教材でありつつも、「単に遊んでいるのと何が違うの?」という素朴な疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、「うごけ!ピコット」の教材の意義、開発者の思い、保護者からの声かけ例等、「うごけ!ピコット」にまつわるあれこれにおこたえします。
「うごけ!ピコット」の教材の意義
この教材の意義は、「こうしたい!」という自分のプランをどういう過程で実現するかという力を、アートを通して養うことです。なぜ、その手法がアニメーションなのか?ということについてもお話させてください。
子どもたちは、「なんてことない場面や、一枚の絵」からストーリーをどんどん連想していくことが得意です。「この絵が動いたら…」という題材は、子どもたちの発想力を引き出すのに適したテーマで、動画作成自体も今の子どもたちにとって身近であり心理的な障壁無く取り組める課題です。
「こういう風に動かしたい!」が芽生えたときに、「じゃあどうすればいいんだろう?」を楽しく考えられる教材として、「うごけ!ピコット」は開発されました。
下記リンクから今林さんの作品をぜひご覧ください。いずれもYouTubeに飛びます。
・「おにしめおたべ」
・「ユニフルーティージャパン《【SDGsの取り組み】しあわせをくれるバナナ》」
「どうすれば子どもたちにとって描きやすく身近なものにできるか」をチームで検討しながら、毎月のお題を決めています。
アニメーションの技法を楽しく学べる「スケッチルーム」と、毎月のお題に沿って自由に創作する「アニメスタジオ」を、組み合わせながら楽しんでみてください。
こんなとき、どうする?保護者の方からの疑問におこたえします
Q.子どもは楽しんでお絵かきしていますが、どんな学びにつながっているのかよくわかりません。ただ好きな絵を描いているだけのようにも見えます。
A.自分の中の「こうしたい!」をかたちにすることそれ自体に意義があります。
好きなように絵を書いて楽しんでいるということは、「こう描きたい!」が自分の中にあるということです。
何を描きたいかは本人の中にしかないので、わけがわからないものをかいてるようにみえるかもしれませんが、自分の手で、自分なりの表現を楽しんでいるということが何より価値のあることです。「きちんと描かせる」ことよりも、そっと見守ってあげてください。
何を描きたいかは本人の中にしかないので、わけがわからないものをかいてるようにみえるかもしれませんが、自分の手で、自分なりの表現を楽しんでいるということが何より価値のあることです。「きちんと描かせる」ことよりも、そっと見守ってあげてください。
Q.自由につくっていいよという教材だと、戸惑って手が止まってしまうようです。親が細かく口出しするのも違うと思うので、良い声かけがないか悩んでいます。
A.「描きたいものがない」ときは、他の子の作品を真似してみるよう声かけしてみましょう。「描きたいものがある」ときは、「どう描くか」のアドバイスをしてみましょう。
描きたいものがない…という場合は、チャンネルTOPの額縁に展示されている他の子の作品で「面白い!」と思ったものを真似してみるだけでも、よい刺激になります。「この作品、面白いね。どうなってるんだろう?」と動く仕組みに目を向ける声かけが、「つくってみたい!」のきっかけになるかもしれません。
この教材での「真似」は、創作活動の糧として考えてください。無から急にオリジナリティを出すというのはハードルが高すぎるので、最初はなぞるだけ、真似をするだけでも十分です。
完全な真似が嫌、という場合は色を変えてみたり、表情を変えてみたり、ちょっとしたマイナーチェンジを提案してみるのも良いでしょう。真似をして描いたものでも、その子が生み出した作品として「いいね!」と認めてあげてください。
「何を描くか」よりも、「どう描くか」のアドバイスが適切である場合もあります。
例えば、「スケッチルーム」では、「ヒント」を見ればどう描くかのアドバイスが出てくるので、「『スケッチルーム』でヒントの通りにやってみよう!」と伝えてあげるのもおすすめです。
例えば、「スケッチルーム」では、「ヒント」を見ればどう描くかのアドバイスが出てくるので、「『スケッチルーム』でヒントの通りにやってみよう!」と伝えてあげるのもおすすめです。
そうして作ったものを、とりあえず動かしてみて、その中にある「おもしろいね」「かわいいね」を見つけてもらえれば幸いです。正解不正解ではなく、一回描いて、それで笑って、また描いてみるというサイクルを楽しんでみてください。
以上、「うごけ!ピコット」についてのQ&Aでした。
生きていないものが生き生きして見える、アニメーションの不思議に、ぜひ親子で触れてみてください。