2025.02.25

「わからない」ことに仮説を立てて考える楽しさを体験できる「ナゾロボ」第三弾紹介

今月は、アプリ教材「ナゾロボ〜ナゾトキロボットファクトリー〜」に新規問題が追加された第三弾が登場します。この記事では、「どんな教育的意義があるか」「第三弾でどんな新しい問題が登場するか」について紹介していきます。

「ナゾロボ」の教育的意義

「ナゾロボ」は、「どんな状態になれば正解か」について自分で仮説を立てて、触りながら模索していく教材です。通常の教材であれば、例えば「ゴールまで行こう」といった目標が提示されますが、「ナゾロボ」では、言葉での具体的な指示は基本的にありません。


例えば上記の問題では、「光っているライトとそうでないライト」や「なんだか押せそうなボタン」という要素から試行錯誤して「ボタンを押して全部のライトを光らせる」という答えを導きます。


この教材の教育的意義は、「『わからない』を好きになる」ことにあります。

問題を解いていくとパーツが手に入り、徐々にロボットが完成します。徐々にできていくことで、「完成したらどんなふうになるんだろう?」とさらに問題を解きたくなる意欲を引き出します。

■「ナゾロボ」クリエイターからのコメント
「ナゾロボ」は、一見わからないことに対しても「おもしろそう」「まずはなにかやってみよう」と、子どもたち前向きに思えるようになってほしいという思いから誕生しました。私たちは、大人や子どもを問わず、初めて触れるものに対して「なんだかよくわからない」という理由で敬遠してしまうことが少なくありません。

そこで、「ナゾロボ」では、ルールや説明、装飾的なデザインやモチーフの使用を極限まで排除しました。シンプルなアイテムを触りながら仮説を立て、試行錯誤を重ねる中で、「わからないことに挑戦する楽しさ」を自然に体験できるように設計しています。一見不親切に思えるデザインには、子どもたちに「まずはやってみよう」と一歩踏み出すきっかけを提供したいという願いを込めています。


「ナゾロボ」が子どもたちの学びの可能性を広げ、新しい挑戦に向かう勇気を育む存在になれば幸いです。

どんな新しい問題が登場する?

上の図から必要な情報を読み取って、下の図に入力するという形式の問題が新しく登場します。
色のついたボールの数であったり、記号と色の組み合わせであったり、問題によって様々に変わります。
必要な情報だけを抽出して活用することを通して、思考力を育みます。

他には、適切な間隔でボタンを押すことが求められる問題も登場します。
中央のボタンは4回押すと止まります。止まった時点で4つの弧全てにライトが点灯している必要があるので、押せるからといって無闇に押していると解けなくなってしまします。
うまくタイミングを見計らいながら押すといった試行錯誤することが求められます。


以上、アプリ教材「ナゾロボ」の紹介でした。