2025.10.25

切り込みの入った板を組み合わせて「究極の形」を作ってみよう!「ポンポコのくみたて工房」紹介

「ポンポコのくみたて工房」は、切り込みの入った板を組み合わせて特殊な構造を作る教材です。ゆるやかに組み合わさっているように見えて、どのピースを持ち上げても勝手に外れない強固な組み方は、日本の伝統的な建築技法に由来しています。
今回の記事では「この教材で何をするか」「アプリと組み合わせた遊び方」についてご紹介いたします。




※この教材は、必ずアプリとキットを組み合わせて取り組んでください。
※アプリは前月25日から翌月5日までご利用いただけます。(例:10/25に教材が届いた場合、12/5までご利用いただけます)
※アプリ教材の利用期間が過ぎた場合は、こちらからお楽しみいただけます。


この教材でどんなことをするの?

「ポンポコのくみたて工房」は、切り込みの入った板を組み合わせて、「本捻組(ほんねじぐみ)」などと呼ばれる建築技法の構造の面白さに触れられる教材です。アプリで動画を見ながら、作り方の解説を見たりクイズに挑戦することができます。



本捻組の最も重要な工程は、「あえて隙間を作り、そこに最後のピースを差し込む」ことです。 
この教材のパネルは、まさにそのプロの技を、子供たちが安全に、そして直感的に体験できるように設計されています。

「ここに差し込むとどうなる?」「この隙間はどんな役制がある?」と試行錯誤しながら立体を組み上げることで、空間認識力が培われます。

アプリと組み合わせた遊び方

「ポンポコのくみたて工房」では、アプリで動画を見ながら教材の手順を確認できます。


最初はシンプルな組み方から始まり、徐々に複雑な形へステップアップしていきます。組み方のコツも紹介されているので、ぜひご活用ください。
手順に沿って組むだけでなく、構造への理解を深めるクイズも出題されます。

それぞれの選択肢を試すとどうなるかを、実物で確かめることで、空間認識力が培われます。

アプリには、今回の教材で取り上げた「本捻組(ほんねじぐみ)」という構造がどんな歴史をもっているかといった小話も収録されています。


「本捻組」はまるで木を編んだかのような不思議な見た目をしており、見れば「どうやって作ったのか?」と素朴な疑問が自然と湧いてきます。本捻組と同じ技法が使われた「千鳥格子御堂」には、「どうしても製法を知りたかった名工が格子の一部を壊し、秘法を盗んだ」という伝承が残っています。
参考:千鳥格子御堂 https://digitalarchiveproject.jp/information/%E5%8D%83%E9%B3%A5%E6%A0%BC%E5%AD%90%E5%BE%A1%E5%A0%82/

この「本捻組」は「組木」と呼ばれる技法のひとつです。例えば世界遺産である姫路城の「菱の門」や、京都にある東寺の五重塔といった歴史的な建築物には、釘を使わない組木の技術が活かされています。

以上、「ポンポコのくみたて工房」の紹介でした。