2022.01.01

「教材を活用できていないかも?」のお悩みにこたえるQ&A

この記事は、過去実施した会員向けアンケートやオンライン相談会にて実際に保護者の方からいただいたご質問と、その回答を中心に、「こういうとき、どうすればいいの?」の一つの見本・指針となるような内容をまとめています。

(特にキット教材で)教材が届いた直後はよく取り組むのですが、時間が経つとやらなくなってしまいます。どうしたらいいですか?

まず、ワンダーボックスのキット教材は、1回ひととおり楽しんでもらえたら十分で、毎日毎日やらなくてもいいものだと考えています。

まずは1つのテーマでもいいので、「やってみたら楽しい!」という体験を積み重ねてほしいです。

私たちは、腹七分目の大切さがあると考えています。お子さまが何かの教材に取り組んでいると「もっとこれも、もっとこれも」とたくさんやってほしいと思ってしまうのですが、子どもが「もっとやりたい!」というプラスの感情で終われることも重要です。

なぜなら、子どもにとって、終わり方の感情が次に取り組む時の向き合い方に影響がでるからです。たくさんやって「もういいや」で終わるよりも、「もっとやりたい!」で終わることが大切だと思っています。

キット(お届け教材)になかなか取り組んでくれていません。 アプリ教材とキット教材との使いわけやオススメの時間配分等あったら教えて下さい。

個人差はありますが、アプリ教材よりもキット教材の方がハードルが高いと感じる場合もよくあります。キット教材はまとまった時間がある方が取り組みやすいので、例えば平日はアプリ教材、休日にキット教材をやるというような使い分けはいかがでしょうか?

もし、途中からやらなくなる場合で問題に詰まってしまっている時には「全部できなくてもいいんだよ」「別ページからやってみよう」などとお声がけいただければ幸いです。

また、キット教材はやり方が分かるまでのハードルの高さがあります。やり方と楽しさがわかっていると、「もう一度やってみよう」と思いやすくなります。

その他、お子さまがやってみようと思う環境を作るにあたって、おすすめのアプローチをいくつか紹介します。もしよろしければ、保護者の方のお力を少しだけ貸していただければ幸いです。

アプリ内の「他の人の作品」を見てみる

作ってみたいと思える作品があるかもしれません。最初は「どれ作ってみる?」とご家族で眺めてみるのも良いでしょう。

目につくところにキットを置いておく

一度片付けると、忘れてしまって関心が薄らいでしまうということもあります。目に入りやすい場所を片付け場所にする、なども有効です。

休日にご家族で一緒にやってみる

お子さまにとって、保護者の方と一緒に遊べる時間は特別です。また、大人でも楽しめるハイレベルな問題もたくさん入っていますので、保護者の方がご一緒に「本気で遊んでみる」のもおすすめです。

保護者の方が楽しんでいることは、お子さまがやってみたいと思うきっかけにもなります。月に1回でも2回でも、「キットの日」をつくるのはいかがでしょうか。
また、子どもの興味関心は移り変わるもの。今月届いたキット教材にあまり取り組まなかったとしても、お子さまのタイミングで気持ちがのる場合もありますので、保管しておくのもおすすめです。

声かけしないと子どもが教材に取り組みません。自発的に取り組むようになるにはどうしたらいいですか?

声かけしないとやらない=自発的ではないということでは必ずしもありません。

「声かけがきっかけで取り組む」ということ自体が保護者のできる「縁づくり」として素晴らしいことです。お忙しい中、お子さまが楽しく教材に取り組めるようにお力添えをいただきまして、ありがとうございます。

「縁づくり」の具体的なやり方の一例として、家族みんなが新しいものや興味のあるものに取り組む時間を定期的に作る方法があります。その時間は、みんなで椅子に座り、保護者の方自身は自分の調べものをする時間にして、お子さまはワンダーボックスに集中して取り組むといった取り組み方もおすすめです。

しばらく取り組んでいない時に子どもがやる気になるような、効果的な声かけはありますか?

お子さまは、保護者の方が楽しそうに取り組んでいるものに興味を持つので、「これ、面白そうだからママ/パパがやってみてもいい?一緒にやってみない?」と声かけをしたり、実際にやっている姿を見せたりするのも効果的です。

また、「新しい問題が届いているみたいだよ!」と教材の更新に関心を向けたり、「これどうやってやるかわかる?」とお子さまが保護者の方に教えたくなるような状況を作るのもおすすめです。

コンテンツの更新スケジュールについては、保護者向け情報サイト「ファミサポ」の"今月号の教材"記事の中で毎月ご案内しています。

教材の量が多く、一ヶ月で使いこなせません。こなせないことが罪悪感になってしまいます。

教材の種類・量ともに、たくさんの教材をお届けしており、それら全部こなせないと教育的な意義がなくなるといったものではありません。キット教材は保管しておいて、別のタイミングで取り組むといった使い方もおすすめです。

アプリ教材は、毎月新しい問題を更新していますので、今お届けしているものを楽しんでもらえれば大丈夫です。特定の月の問題に取り組めなかったからといって、そのことで次の月の問題が解けなくなるといったことはありません。量をたくさんこなすことよりも、お子さまにとっての1回1回の体験の密度が大事であると私たちは考えています。

とはいえ、保護者としてはバランス良くたくさんのものをやってほしいと思われることも当然のことと思います。保護者の皆さまからお寄せいただいたご意見を参考にさせていただきながら、教材をブラッシュアップして参ります。

出来れば自由に取り組ませたいのですが、それだと偏りがでてしまいます。強制的に取り組ませてよいのか悩んでいます。

何よりも大切なことは、取り組む時にお子さまがわくわくしているかどうかです。取り組む時間を決めても、それでお子さまが毎回楽しそうに取り組んでいれば、全く問題ありません。

時間を決めたり、強制することによって、お子さまにとって「こなすべき作業」になってしまわないことが重要です。

実際に、習慣化することで、わくわくを継続しながら取り組んでくださっているご家庭もたくさんあります。多少の偏りが出ることは全く構いませんし、健全なことですので、無理に全ての教材に取り組む必要はありません。