当たると嬉しいボーナスワード、目指すべき「こたえ」ではありません
Q1. 子どもがボーナスワードを当てられません。どのようにサポートするのが良いですか?
A1.
ボーナスワードを当てよう、ということよりも、自分の視点で表現することを大切にしてあげてください。お子さまが見つけた「そっくり」について、「たしかに◯◯だね」「こういう風に見えたんだね」と、そのままを承認してあげる声かけをお願いします。
保護者だけ先にボーナスワードを見られるようにしてほしい、とのお声をいただくこともあるのですが、むしろお子さまと一緒に見るといったかたちで大丈夫です。
親だから先に答えをわかっていないといけない、ということはありません。「そんな視点もあるんだ」を親子で一緒に楽しんでみてください。
他の人のものの見方にふれることが、「次はこうしてみようか」といったきっかけになれば嬉しいです。
文字自体がハードルになっているときは
Q2. ひらがながまだスラスラ読めないので、文字の入力が満足にできません。
A2.
無理にお子さま自身で文字入力しなくても大丈夫です。特にジュニアコース世代のお子さまは、問題について考えること以上にタブレットで文字を入力すること自体がハードルになっている場合があります。
自分でやった場合には、最初のステージ1だけなんとかできた、という進度でも問題ありません。お子さまに「もっとやりたい!」という気持ちがあれば、代わりに入力してあげる方が、考える時間をより良いものにできる時もあります。お子さま自身の「自分で入力したい!」という思いが強い場合は、そのまま見守ってあげるという関わり方で大丈夫です。
「そっくりさがし」には制限時間がなく、全部絶対にやらなければいけないわけではないので、自分のペースで楽しんでもらうことが一番です。
「そっくりさがし」には制限時間がなく、全部絶対にやらなければいけないわけではないので、自分のペースで楽しんでもらうことが一番です。
考えを言葉にする難しさ、楽しさ
Q3.こたえがうまく言葉にならなくて、子どもとしては何かもどかしい思いをしているようです。どう声かけをしてあげるのが良いのでしょうか。
A3.
「もどかしい」にも、いろいろなパターンがあります。
例えば①答えがわからない ②答えがわかっているけれど、あてはまる語彙が自分の中に無い ③もっと精度の高い表現がしたい等です。
①答えがわからない場合
2枚の写真を見て保護者の方が「ピン!」と来たものを、ヒントとしてお子さまに伝えてあげてください。
2枚の写真を見て保護者の方が「ピン!」と来たものを、ヒントとしてお子さまに伝えてあげてください。
②答えがわかっているけれど、あてはまる語彙が自分の中に無い場合
「物かな?」「何色?」と色々声かけしながら、表現したいことをお子さまと一緒に探っていくとよいでしょう。
「物かな?」「何色?」と色々声かけしながら、表現したいことをお子さまと一緒に探っていくとよいでしょう。
③もっと精度の高い表現がしたい場合
例えば「擬音語では言えるけど、人に伝えるときにはどう文章にすればいいんだろう?」といったケースが考えられます。
例えば「擬音語では言えるけど、人に伝えるときにはどう文章にすればいいんだろう?」といったケースが考えられます。
風船とクラッカーの例。「どちらも『ぽん』だ!」というところから、「どちらも『大きい音がする』」という文章まで組み立てたい場合
まずはお子さま自身の言葉で入力して、それを見たうえで、「こういう言い方もするんだよ」と提案してみてください。ボーナスワードをみると、「こういう言い回しがあるんだな」と語彙や着眼点などが今後に活かされていきます。以上、「そっくりさがし」に親子で取り組む際のQ&Aでした。何が「そっくり」と感じるか、大人と子どもの視点のその違いまで、楽しんでいただけますと嬉しいです。