2024.01.24

4歳〜(年中・年長)向けアート教材「ミエールのへんてこミュージアム」の教材紹介と取り組みポイント

「ミエールのへんてこミュージアム」は、目には見えないものを自分の感性で自由に表現する、というコンセプトで制作されています。

今回の記事では、「ミエールのへんてこミュージアム」の教材紹介と保護者の方からのご質問に教材開発者がお答えいたします。


教材紹介

Vo.ヴェネチア(2月号)では「触覚」がテーマです。例えば「つるつるって どんなふうに みえるのだ?」といったお題に対して、「かたちのスタンプ」を使って表現するという形式です。


この教材で私たちが大切にしていることは、「何が正解かを探すこと」よりも、「自分がどう感じたかを表現すること」です。四角形や三角形や波線といった抽象的な図形たちに、「どう感じたか」という意味を託して作品としてアウトプットするという体験は、4歳〜(年中・年長〜)のお子さまが取り組むアートとしてぴったりです。

デジタルだからこそ、感じたままをすぐ試すことができます。
どんどん作品を作りたい子は何度でも試行錯誤できて、じっくりと取り組みたい子も急かされることがありません。キャラクターたちの声付きなので、文字を読むよりも聞くほうがずっと理解が速いというお子さまも自分ひとりで取り組めるようになっています。

チャンネル内の動画では、「ミエール館長」と「エフェクタくん」のおてつだいというかたちで、ストーリーに沿ってチャンネルの趣旨を楽しく理解できます。

「子どもにどんな声かけをしてあげたらいい?」教材開発者に直接きいてみました!

Q.子どもの作品を見て、どう褒めてあげればよいのかわかりません。「こうした方がいいんじゃない?」と、つい保護者として助けてあげたくなります。
A. 「褒めなきゃ」と思わなくても大丈夫です。その子が表現したままを、ただ言葉にしてあげてください。

例えば、これは私たちの研究授業で子どもたちに教材を試してもらったときの作品です。もし講師としてこの場にいたら、どんな声かけをしていたかもあわせてご紹介いたします。

「カラフルで素敵だね!回転も使っているし、スタンプの位置もバラバラでおもしろい!」

「同じ色や形を使っているんだね!スタンプの数もみんな違うし、3つの違いがすぐにわかるね!」


子ども一人一人の作品の真意をくみとって的確に認める、といったことは本職の教師でも難しいことです。「正当な評価をしよう」「的確に褒めてあげよう」というよりは、全部見たまま言葉にする、というだけでも十分です。

もしお子さまから自分の作品を見せにきたら、「そういう風に感じたんだね」というところを一緒に楽しんでいただけますと幸いです。「他の人がどう思うか?」よりも、「自分はこう思った」ということをまっすぐに表現できる、この年頃ならではの美しさを、作品として思い出に残す機会として、この教材を活用してみるのもよいかもしれません。

よく知ったものからまだ見たことのないものまで、想像力を働かせて表現活動を楽しむ「ミエールのへんてこミュージアム」を、ぜひ遊んでみてください!