2021.11.25

「みんなで!ぱったん」声がけ例 オンラインで「他者性」を培うために

特別イベント「みんなで!ぱったん」はお楽しみいただけておりますでしょうか。今回は、私たちの研究授業や、事前のモニターテスト等で寄せられたみんなで!ぱったん」に取り組む際のお悩みと、その時どきの声がけ例を紹介していきたいと思います。

「みんなで!ぱったん」がどういった教材か?というところは、こちらの記事をご覧ください。



「自分のせいでクリアできなかった」と落ち込んでいる

まずは、そうした優しい心を持っていることを承認してあげることが一番です。
チームの中で自分が果たせたはずだった役割への配慮は、なかなかできるものではありません。
「がんばったね」とプロセスを認められることで、ちょっとした挫折を乗り越えて「次もやってみようかな」と思える一助となります。
「もうやりたくない!」となってしまった場合、その場で無理強いする必要はありません。
「みんなで!ぱったん」は、12月中に何度かオープンするので、時間をおいてから、お子さまが「やってみようかな」と思ったタイミングで取り組むのがおすすめです。

「クリアするよりも、他の子の邪魔をするほうが楽しい」となっている

「ステージをクリアすること」よりも、「とおせんぼ」のほうが楽しい、となっている子は、私たちの研究授業やモニターテストでも稀に見られました。
ある意味では他者とのリアルタイムのふれあいを最も楽しんでいるとも言えますが、
それが他の子を悲しませているかもしれないというところまで想像力をひろげてほしいところです。

「他の人間が操作している」ということがわかっていない場合は、「これ、他のおともだちが動かしているものだから、いじわるするのはやめようね」と伝えてあげることも一つのやり方です。
他のプレーヤーが動かしているということを理解していて、それでもいたずらするのが楽しい、という場合は、実際の遊び場でそういうことをしたらどうなるか?ということを伝えてあげるのもよいかもしれません。

顔が見えないとはいえ、「一緒に遊んでもらっている」ということを意識して、「みんなで!ぱったん」を楽しんでもらえたらと制作側としては思っています。

技術的に対応できる「いたずら」は、そもそも成立しないようにできる限り対策されています。
例えば、放置(キャラクターを動かさない)に対しては、一定時間何も入力がなければ、「みんなで!ぱったん」を続行できない状況になったとアプリ側で判断するようになっています。

他の子のいたずらでクリアできず、怒ったり落ち込んだりしている

上記とは違った「いたずら」のせいでクリア出来なくて、怒ったり落ち込んだりしている子に対しては、「あなたのせいではない」ということを伝えてあげてください。
また、「みんなで!ぱったん」は、一緒に遊ぶ人も問題も、挑戦するたびにある程度入れ替わります。
なるべく「次」に切り替えていくことで、「いたずらする人ばかりではない」という優しい気持ちを思い出してもらえればと思います。
人との関わりの中では全部が思い通りにはいかないということを、なるべく遊びというクッションのある中で体験してほしいという意図がありますが、もし悪質なものを見かけた場合は、運営チームにご連絡ください。

他のプレイヤーに対して「じゃま!」と言ったり、失敗を他のプレイヤーのせいにしている

協力プレイというシステムの性質上、「自分さえ答えがわかっていればよい」というだけではクリアできません。
とはいえ、姿の見えない他のプレイヤーを責めるような発言をお子さまがしていたら、「どうして?」と思ってしまうのも自然なことであると思います。

1マッチの結果でそれほどまでに心が動くというのも、熱意をもって取り組んでいた証でもあります。
(遊びの中で真剣になりすぎて、物言いが率直になりすぎてしまうことは、たくさんの子どもに見られる特徴で、本来の性格と直結しているわけではありません。)

こういったときの声がけの方向性としては、「次の挑戦を後押しする」「他のプレーヤーを助けてあげられることを教えてあげる」という二つのものがあります。


声がけ例① 次の挑戦を後押しする

「これ、◯時までは何回でもできるんだって!次行ってみる?」と切り替えていく方向です。
「みんなで!ぱったん」は開催期間が定められているイベントなので、「どうしてうまくいかなかったか?」に拘泥するよりも
「次いってみようか!」と促されたほうが、問題を解く経験を積むことができます。経験があれば視野が広くなり、他の子のことを考える余裕がでてきます。


声がけ例② 他のプレーヤーを助けてあげられることを教えてあげる

「ここ、タップしたらマークが出て、他の子にヒントが出せるよ!」ということを把握していなかった場合は、それを教えてあげることです。(*) 
もちろん、ヒントを出したからといって他の子どもがその通りに動いてくれるとは限りません。
ですが、幾度かの試行の中で、「他の誰かが、自分の善意をそのまま受け取ってくれた」という経験ができれば、
それは他者との関わりの中で健全な信頼を育んでいく礎のひとつとなれます。

(*)教材に関する詳細はこちらの記事をご覧ください。


以上、これまでに寄せられたお悩みと声がけ例でした。
もし教材についてお問い合わせがありましたら、こちらのフォームよりご連絡いただけますと幸いです。